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2004年 08月 18日
今週のエキサイトテーマは『あなたが応援するアテネ五輪!』。
皆さんもつい夜更かしをしてしまい、寝ぼけ眼で出社して いることと思う。かく言う私もその一人だ。お盆の休みボケ に加えてこの寝不足。目覚まし時計が大活躍中である。 ということで、今回は公式時計にスポットを当ててみた。 これには日本企業も非常に重要な役割を果たしている。 それまでの機械式計時に代わり、初めて電子計測を導入 したのがSEIKOなのである。これ以後、主要な競技では より正確な電子計測が用いられるようになった。だがここ 最近SEIKOはオリンピックの公式計時を担当していない。 これは一体どうしてであろうか?また、時計業界の中には 意外と誤解されていたり、知られていなかったりする事が 数多くあるようだ。そんな事情に迫ってみた。 皆さんはお盆はいかがお過ごしだっただろうか?私も帰省したり なかなかに忙しい、しかし充実した日々を過ごしていた。さて、 オリンピック公式時計である。今年(例年?)よく質問されるのが、 「オメガ?それともスウォッチ?どちらが公式時計?」というもの。 これには時計業界の裏事情が関連してくる。 現在のオリンピックにはTOPスポンサーという制度があり、これは 一つのジャンルで一つの企業しかなれない。当然数十億円とも 言われる莫大なスポンサー料がかかるが、その代わりとして、 1.五輪マークやマスコットを宣伝活動に使用可 2.五輪の運営委員会への納入第一交渉権を獲得 3.五輪のチケットやホテルを優先的に購入 という3つの大きな特典が付く(参考:日経新聞)。いずれにせよ 莫大な経費がかかるのは間違いないため、よほど巨大な企業で ない限りは請け負うことが出来ないものだ。そして、これが SEIKOが姿を消してしまった最大の理由だ。最近では同じ 企業が継続して請け負うケースが増えてしまっている。 さて、今年のアテネオリンピック。例年どおり今年もこのTOP スポンサーに名乗りを上げた企業がいる。スイスのスウォッチだ。 では一体オメガはなんなのだろうか?公式時計ではないのか? 別の企業がお互いに公式と名乗っていていいのだろうか?? 実はスウォッチとオメガは同じ企業グループである。スイスの 時計業界を牛耳る巨大な時計関連の企業グループ。それが スウォッチグループだ。その構成を見てみよう。 ・スウォッチ ・オメガ ・ロンジン ・ブレゲ ・ブランパン ・ラドー ・ティソ ・ckウォッチ(カルバンクライン) ・ハミルトン ・バルマン ・グラスヒュッテ・オリジナル ・ジャケ・ドロー ・レオン・アト ・ユニオン ・ミド ・フリックフラック ・エンデューラ ・・・など。 また時計ブランド以外にも以下の著名な関連会社を持つ。 ・ETA(エタを筆頭に、バルジューやユニタス、フォンテンメロン、 ヴィーナスなど多数のブランドを持つ巨大ムーヴメント企業群) ・レマニア(ETAとは別にムーヴメントメーカーとして構成) ・フレデリック・ピゲ(上記とはまた違ったムーヴメントを供給) ・ニヴァロックス-FAR(スイスのヒゲゼンマイをほぼ独占生産する) ・レナータ(電池メーカー。多くのブランドが純正指定する。) ・・・などなど。 どうだろう。いかに巨大なグループかお分かりいただけただろうか? あれだけ莫大な費用のかかるTOPスポンサーとしてやっていける のも道理である。そして、スウォッチもオメガもオリンピック公式時計 を名乗れるのも当然。どちらも同じ企業なのだから。しかもしかも、 実際に計時を担当するのはスウォッチでもオメガでもなく、傘下の 別の専門企業だったりする。スイスタイミング社というのがその会社。 だからこそ、仲良くけんかせずに公式時計を名乗れるのだ。 スイスの時計産業は幾つかの有力なグループに統合されている パターンが殆ど。資本的にも独立した企業というのは本当に少ない。 別にそれが悪いとは思わない。安定した経営をし、安定した顧客 サービスを継続して長く行うには最適な手法だとも思う。ただ、折角の 4年に一度の祭典、オリンピックである。各国を代表する選手が技を、 力を競い合う場でもある。スポンサー企業もTOP企業のように独占 するのではなく、いくつかの企業がその技術を競い合って栄えある スポンサーの地位を獲得してもらいたいものだ。金で買える立場など 営利主義を感じるだけでなんら面白くない。競技種別毎に契約を 代えても誰も困らないと思うのだが。選手だけでなく、参加スタッフ、 スポンサー、全てが競い合う。そういうオリンピックを私は見てみたい。 感想はこちら。mailto:danzi@excite.co.jp
by danzi
| 2004-08-18 01:43
| 時計
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