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2004年 08月 02日
SEIKOと聞いて、皆さんはどのようなイメージを
持たれるだろうか?50代以上の世代の方は別として、 最近の若い方に関しては、グランドセイコーは別格扱い をするにしても、それ以外のモデルについては「所詮 国産なんて・・・」的なイメージを持つ方も多い。 現実にはGSも生産中止になる以前のレベルには 達していない。しかしそれでもなお、SEIKOブランドは 日本人として、確固たる自信を持って世界に誇ることが 出来るブランドなのだ! 今回はそのごく一部に迫ってみた。 『マニュファクチュール』という言葉をご存知だろうか? 時計業界においては、自社一貫製造メーカーのことを指す。 これに対し、部品を調達し組み立てを行うメーカーは アッセンブラー又はエタブリスールと呼ばれる。また、 ムーヴメントメーカーはエボーシュメーカーと呼ばれる。 それぞれの、業界内での格は全く違うのだ。もちろん、 その頂点に位置するのがマニュファクチュールであるのは 間違いようのない事実である。 一見当たり前のように聞こえるかもしれないが、現在の 時計業界においてはマニュファクチュールの存在は それほど多くない。むしろ、え、これだけ?と驚くくらいだ。 しかも、マニュファクチュールであっても、実際には他所から ムーヴメントその他パーツの供給を受けたりする場合もある。 では、本当に完全自社生産で全ての部品を生産し組み立て ているメーカーはあるのだろうか?実は一社だけある。 世界の名だたるブランド、メーカーの中で唯一、ネジ一つ からヒゲゼンマイに至るまで完全自社生産しているメーカー。 クオーツには欠かせない電池すらも生産するメーカー。 それが『SEIKO』である。 SEIKOは1962年にヒゲゼンマイの生産を開始して以来、 一度たりともその生産を中止したことがない。機械式時計の 国内生産を中止し、20年近く海外生産のみを続けていた 状況であってさえも中止しなかったのだ。英断である。 あの雲上ブランドのパテックフィリップでさえ、調速機の最重要 部品であるヒゲゼンマイは生産しておらず、どんな名門ブランド であっても、例え『マニュファクチュール』を名乗ろうと、スイスに おいて、ヒゲゼンマイはニヴァロックス社というメーカーの独占 状態なのだ。本当に厳密な意味での『マニュファクチュール』を 追求した場合、多くの方には残念な結果になってしまうが、 スイスブランドは全滅してしまう。 あのロレックスやパテックフィリップですらなしえていない 体制を整えている、世界唯一のマニュファクチュール。 どうだろう?胸がドキドキワクワクしてこないだろうか? もちろんヒゲゼンマイの生産はごく限られた一面でしかない。 クロノメーター検定よりも厳しい現在のグランドセイコーでさえ、 そのムーヴメントは初期のものと比べると美しさに欠ける。 社内体制が変わりやすいというのもマイナスポイントである。 経営と理念の狭間で進むべき道を模索し四苦八苦している。 それが現在のSEIKOではないだろうか? だがしかし、意欲的な研究も続いており、これからも楽しみな 情報を提供してくれることは間違いない。日本人としてぜひ、 自信を持って、SEIKOを暖かく応援してもらいたい。
by danzi
| 2004-08-02 02:48
| 時計
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